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岡山県岡山市北区川入 和らぐ家vol.1
2019.03.05
みなさんこんにちは。木ままの練尾です。
今日は雨ですね。ひと雨ごとに暖かくなる季節なのでしょうか。朝夕以外は暖かくなりましたね。花粉も飛んでいるらしいです。私には分らないのですが。暖かくなるのは歓迎なのですが雨は頂けません。特に今は基礎工事が続いているので雨が多いと予定がズレてきて焦ります。ある程度は雨が降る事を想定しての工程なので今の所はどこも支障は出ていないのですが、今週来週と雨予報が続いているのでちょっと心配です。まあでも私は晴れ女なので大丈夫と思います。
所在地:岡山県岡山市北区川入
工事内容:2階建木造住宅建築
記載日:2019年3月5日
記載者:株式会社木まま 練尾
本日は岡山市北区川入で進行中の和らぐ家のご紹介です。かなり和風のおうちでいつもとちょっと趣が違いますので完成が楽しみですね。
とはいえ基礎の段階ではいつもと同じ感じです。
柱状改良が終わった所です。最近の私の現場には珍しく平坦な造成地での施工ですのでとても綺麗に改良跡が見えています。
砂利地業、捨てコンと続いて鉄筋を組んだ状態です。前日雨に降られたのでちょっとまだ濡れていますね。地面からの湿気を防ぐ為にビニールシートを鉄筋の下に敷いています。防湿フィルムと呼ばれているシートで、厚みは0.1mm以上で指定されているものを使用します。鉄筋の下にある石ころみたいなのは、サイコロと呼んでいますが、鉄筋が地面に直接べたっと付かないように支えるスペーサー的な役割をしています。
その後外枠を組んで土間部分のコンクリートを打設した次の日の状況です。この日も雨でした。中に水が溜まっていますが打設後1日以上経ってからですので問題有りません。後に続く作業はやりにくいですが。
コンクリートを打ったついでにサイコロを作っています。サイコロで大体通じますが正式名称は知りません。スペーサーの事です。砂利地業と捨てコンの上に鉄筋を組みますが、最初は鉄筋を直接地面に置いて組み始めます。地面というか砂利の面に乗っかった状態で有る程度組み上げてから、鉄筋をえいやっと持ち上げてサイコロを下に挟み込みます。これで鉄筋を浮かせる事が出来ますのでコンクリートを打設した時に鉄筋の下側にもコンクリートがちゃんと入り込みます。鉄筋は錆びやすい為アルカリの性質を持つコンクリートで完全に覆う必要が有ります。鉄筋を覆うコンクリートの厚みはかぶり厚と言いますが、寸法が決められています。特に基礎の底盤部分は地面からの湿気もあるのでかぶり厚が最小60mm必要との規定があります。この規定の厚みは基礎の部位によって違いますが、住宅のべた基礎としては一番厚く寸法が決められている部位です。その大事なコンクリートのかぶり厚を確保する役目を担っているのがサイコロです。で、手作りです。コンクリートは必要な分を計算して注文しますが、ぴったりという訳にはなかなかいきません。足りなかったら大事になるので多少は余分を見込んで注文しますので。その余った分を有効活用という事で現場でサイコロを作っています。製氷機で氷を作るのと同じ要領で型にコンクリートを流し込んで固まったら外して出来上がりです。基礎の底盤のかぶり厚は最小60mmと書きましたが設計では70mmを謳っています。基礎の底盤部分のコンクリートの全体の厚みは150mmですが、その中に鉄筋が縦横と交互に重なって組まれてますし立上りの鉄筋が入り込んだり補強筋などの鉄筋が重なる所も有ります。なので設計寸法70mm最小で60mm以上というように規定寸法に多少の幅が有るのです。当然鉄筋の上側に被るコンクリートの厚みも必要ですので、ざっくり言えば大体150mmの厚みのコンクリートの真ん中へんに鉄筋がくれば一番良いわけですね。なのでピンコロは60mmと70mmの両方に対応できる形に作られる事が多いです。タテ使いヨコ使いで60mm70mmに出来たり、1面に段差をつけて低い所高い所でそれぞれ60mm70mmとしたり。最近は割りと樹脂製のスペーサーを使っている場合が多いように思いますが、久しぶりに現場でサイコロ作っている所を見た気がしたのでご紹介させて頂きました。
立上りになる部分の型枠を組んでコンクリート打設前です。ちなみに中にたまった水は綺麗に掃いて掃除しました。作業しにくいですし。ポンプ車を設置して生コンの到着を待ちながら最後に型枠の中を掃除したり枠がかっちり止まっているか確認しています。
肝心の打設風景が無くてすみません。バタバタしていてうっかりブログ用の写真を撮り忘れてしまったのですが、打設を終えて立上り天端にレベラーと呼ばれる表面を平らに形成しレベルを合わせる為の材料を流し込んで基礎本体の施工は完了しています。まだ玄関やテラスなどコンクリートで嵩上げする所もありますし型枠を外した後には埋め戻しなどの作業も残っていますが、目途はついた感じですね。雨の合間を上手く縫って予定よりは少し遅れましたが、工程に影響が出ない範囲に留める事が出来て良かったです。
では今日はこの辺で失礼致します。