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歴史に触れてみた。

2021.11.14

少し青味がかった朝の風景に

寒々しさを感じるようなりました。

11月7日が立冬ということで、

暦の上ではもう冬ということになります。

こうなれば、

1年の終わりは見えたようなもので、

気づけば年末になっていて、

“ あっという間だった ” ということになるのでしょう。

 

 

*今年はいくつか勉強していることがあり、

そのひとつに “ 建物の保存 ” というものがあります。

 

和気町にある、国の指定重要文化財が、

現在保存修理中ということで

建築士の諸先輩がたと現場を見学させていただきました。

 

これは250年以上前に建てられた木造の住宅。

 

 

当時仕上げられていた外装や内装はほとんど取り払われ、

骨組みの状態になっています。

 

 

柱や梁、床の下地、屋根の下地、全ての材料に歴史を感じました。

 

 

この状態で傷んだ部分を調査し、

適切な材料に取り替え、補修をし、

また、

現在の法律に合わせた耐震基準を適用させるという、

何とも途方に暮れそうな工事です。

 

使える材料は当時のものを使うということで、

解体された材料はほとんど残されており、

釘の跡や、木材のへこみやキズなど

“  痕跡  こんせき ”

というものを見ながら、

どの部分にどのように使われていたかを調査していきます。

 

 

調査された材料は現況の骨組みに再度復旧されるようになり、

現在はまさにその調査を行っている状況でした。

その中で今回は特別に数あるうちの1本を調査するという体験をさせていただきました。

後世に伝える資料となるため、

正確な大きさや、

正確なキズの位置などを図面におこすのですが、

1本調査するのに4時間以上かかりました。

こんな途方もない作業を調査士の方々は毎日行っているのかと思うと、

小さな悩みなんかぶっ飛びます。

 

古いものに新しい技術を加えて保存する、

後世に受け継がれていく前段階を経験できた貴重な時間となりました。

 

気になる工期はというと、

お引渡しが10年後ということでした。

お引渡しという言葉が正しいかどうかはわかりませんが…

 

 

*古いものつながりではないですが、

先日、木まま入社当初から使っていた旧型の携帯電話が

新しい機種に変わるというささやかな出来事がありました。

 

当初から使っていたものは、

お世辞にも使いやすいとは言えなかったため、

ようやく解放されると思いながら、

データなどを新しい機種に移行した次の瞬間。

 

 

初対面でいきなりの呼び捨て。

ちょっとギクシャクしそうです。。

 

桝江でした。。

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