考え方を考える。

子供の考え方には本当に驚かされることが多いです。

この間も知人の娘さん（4歳か5歳くらいの女の子）に好きな色を聞いた時にこんなことがありました。

その女の子はまずピンク色と言ったのですが、

“ でも1番好きな色は赤色 ” と言いなおしたあと、

 

「このまえ赤色のクレヨンで色を塗ってたらクレヨンが折れて

赤色のクレヨンが2本に増えて嬉しかった」

 

大人の口からこんな言葉が出てくるでしょうか。

大抵は折れた瞬間に悲鳴をあげて、新しいの買うわ！

となるはずです。そんなことないですか？

僕はそうなりますけど。。

 

子供だからと高を括らず、

純粋な言葉に耳を傾けると

思わずハッと気づかされることがあると思います。

 

 

＊広島県は福山市にある神勝寺というお寺で、

何とも言えない建築を見ることができます。

 

まず最初に目に入るのが、この寺務所。

ジブリに出てきそうなこの建築物は

建築家の藤森照信さんの設計です。

この方の作品はどれもジブリに出てきそうなものばかりで、

屋根の上にタンポポを植えたタンポポハウスは

業界ではちょっとした話題にもなりました。

 

 

こちらは彫刻家の名和晃平さんの洸庭（こうてい）という作品ですが、

舟のような、

はたまた洋菓子のフィナンシェのような建築物に見えます。

建物の中では、禅をテーマとしたインスタレーションを体験でき、

建物とアート両方を楽しむことができます。

建物は9センチ×9センチの正方形の木板を約59万枚使用し、

伝統的な杮葺きという仕上げで覆われています。

気の遠くなるような作業が想像できます。

 

 

いずれも、子供の頃に一度は考えそうな姿・形。

知識が増すごとに安全性重視の思考となりつつありますが、

もう少し自由に考えることができれば、

設計の幅も広がるのでしょうか。

 

でも変わったことをすれば、

コストも上がり、

予算オーバーということにもなります。

 

というのは大人の考え方。

 

あまり深く考えすぎず

楽に考えることにしましょうか。

 

 

桝江でした。。