スタッフブログ
岡山県岡山市中区 2階建木造住宅建築 小麦の家 vol.12
2019.02.26
みなさんこんにちは。木ままの練尾です。
何だか今日は暖かかったですね。本当に暖冬だったなと感じます。このまま暖かくなるのでしょうか。大量に買い置きした貼るカイロがまだ2箱位残っているのですが。でもまあ暖かい事は良い事です。体が自由になる気がします。寒い時期は体が縮こまっている所為か妙に突っ張るというか引っ張られるような感じで動きがぎこちなくなり、おまけにあちこちが痛くなるのですが、暖かくなるとダラーっと緩んだ感じで体が軽いです。ダラダラというと表現が悪いのですが…。何というか伸びてる感じで良く動く気がします。どうでも良い事を書いてますね。すみません。とはいえこの時期、昼間は暑い程で汗をかいた状態で夜寒くなると体調を崩しがちですね。風邪という程ではないけど何となく風邪っぽい状態が続いています。既に飛んでいるらしい花粉の影響もあるのでしょうか。今の所、私は花粉にアレルギーは無いので分かりませんが、花粉症らしい川上は「今日は花粉を感じる」などど申しております。
花粉症の方も季節の変わり目で体調を崩しがちな方も元気な方も油断なさらず、皆様ご自愛くださいませね。
所在地:岡山県岡山市中区高屋
工事内容:2階建木造住宅建築
記載日:2019年2月26日
記載者:株式会社木まま 練尾
さて、今日は先日無事にお引渡しを終えた小麦の家のご紹介です。
リビングの入り口から奥を見通した所です。廊下が無くとても広々とした印象です。右手側の床は溶岩石を貼っています。溶岩石の所の建具は中庭に続いています。左手側にちょっと畳が見えていますが和室もリビングと続いた感じで配置されています。天井はヒノキの羽目板ですね。中央の天井が高くなっている部分は梁を見せています。梁は米松材です。化粧梁とはいえ多少の節は有りますが気にならない程度と思います。梁の間からダウンライトの光が差して面白い陰影です。
リビングです。階段の側板、黒い部分は鉄骨です。ロートアイアン調に仕上げてあります。
壁は木まま漆喰、天井はヒノキ羽目板の木ままではおなじみの内装です。正面のグレーの壁も漆喰です。色味は木ままで良く使用しているグレー色ですが、表面の仕上げを変えています。白い漆喰は刷毛引き仕上げと呼んでいますが、細かいハケで掃いて仕上げてあります。薄く細かい横線が入ったように見えて表面にも凹凸が出る仕上げです。グレーの所は金コテで押えて仕上げて有ります。金コテ押えにすると凹凸は無く表面はツルっとしますが、ペタリとペンキで塗ったように均一な色にはなりません。金コテで押えた方向や重なりによって色の出方が変わってきます。壁一面を完全に同じ方向で同じ力で全く0.5mm程もコテのラインを重ねずに押えるのはほぼ不可能ですので、コテ押えで仕上げると基本的に色にムラは出ます。このムラが味になります。同じムラは二度とは出来ませんので、多分世の中に一つだけの壁ですね。
今回はひとつ勉強になった事がありました。アクセントになるグレー壁の色味を決める為に事前に何種類かサンプルを作る過程で解ったのですが、コテ押えで仕上げた方が刷毛引きよりも色味が濃く出るようです。全く同じ配合のグレー色の漆喰で刷毛引きとコテ押えで塗った場合、全く同じ色の漆喰にも関わらずコテ押えで仕上げた方が濃く見えます。これが私は不思議なんです。通常は同じ色なら凹凸がある仕上げの方が陰影がついて濃く見えるものだと思うのですが、漆喰の場合ホントに同じ色?と疑う程度にはコテ押えの方が濃く見えました。ムラというか濃淡の出ているせいでそう見えるのかなとも思いますが。不思議ですね。左官屋さんに理由を聞いたのですが今一つピンときませんでした。もっと勉強しないといけないですね。頑張ります。
ダイニングキッチンです。テーブルなどの家具は見学会の為に置かせて頂いたものなので小麦の家の備品では有りません。
ペニンシュラタイプの造作キッチンに造作の食器ボードです。ガスコンロを使用されますのでキッチンの天井はヒノキではなくクロス仕上げとなっています。
ちょいちょい怪しいホワイトボードが写り込んでいて申し訳ありません。工事には工事看板が付き物なのでご容赦願います。
造作の洗面化粧台です。シンプルですね。造作部分はレッドオークのハギ板を使用しています。正面にはタオルバー、下に付いているバーは雑巾など余り見せたくない物やスプレーボトルなどを引っかけて収納するのに便利ですね。
2階も少しだけご紹介です。子供部屋です。将来を見据えて2つに間仕切り出来る様にしています。今は1つの広いお部屋です。
最後にダイニングから見た中庭です。小麦の家はコの字になっています。コの字の空いた方には目線を遮る程度の余り高くない塀を設けてプライバシーに配慮して設計です。コの字なのでお向かいに配置している部屋からはお互いの様子が分かります。家の中は見通しが良く開かれた印象ですね。外の視線を気にせず室内-中庭と内外続きの生活が出来そうなのもコの字型のおうちの利点だと思います。リビングダイニングから中庭に繋がる感じの写真が撮りたかったのですが全然感じが分らない写真ですみません。本当に写真が下手なんです。
最後になりましたが、お施主様には工事中本当にお世話になりました。何度も長時間のお打合せにお付き合い頂いたり、現場への差し入れなど様々にお気遣いを頂き、職人共々本当に感謝しております。おやつ好きの棟梁は特に喜んでおりました。
お引渡しの度に書いていますが、これからが本当のお付き合いの始まりと思っています。長く健やかに小麦の家に住んで頂けるよう木ままもお手伝いさせて頂きますので、今後共宜しくお願い致します。