スタッフブログ
矢掛町矢掛 はじまりの家 Vol.3
2019.04.23
みなさん、こんにちは。木ままの練尾です。
暖かくなってきた今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私は季節外れの風邪をひいてしまい、ぽかぽか陽気なのにゾクゾク寒いという妙な感覚を味わっています。早く治さないといけませんね。ここのところ悲惨な交通事故のニュースが続いていますね。被害に遭われた方には心からお悔やみ申し上げます。車は便利で特に岡山のような田舎では生活に直結する必需品ですが、時に凶器になり得るという事を良く心に留めて運転しないといけないなと思いました。飲酒運転などもっての他ですが、過労で判断力が鈍っている時、老眼では見えにくい夕方の時間帯、今まで以上に気を引き締めて運転しようと思います。
所在地:岡山県小田郡矢掛町
工事内容:2階建て木造住宅
記載日:2019年4月23日
記載者:株式会社木まま 練尾
さて、今日は矢掛町内で建築中のはじまりの家の上棟の様子をご紹介致します。
いつもの様に敷地の4方を棟梁とお施主様で清めて頂いてからスタートしました。
1階の柱が建って2階の床梁を掛けている所です。空がとっても青いです。見事な快晴でした。
2階の床梁が組めたら柱や小屋を組む前にまずは足場固めという事で2階の床合板を並べてます。この合板は仕上材ではなく下地の構造用合板になります。24mmの厚い合板で建物の水平方向の揺れを軽減する役目も有ります。
2階の床合板を留めてしまう前に、建物がまっすぐ立っているかどうかの確認をします。木同士が取り合う部分はプレカットで、凹凸が噛み合うような形にしたり片方に穴を空けて差し込んだりして組めるようになっていて、大体は直角や平行になる筈なのですが、実際には木の反りやひねりなどが影響してズレたりしますので、ここで確認をする訳です。タチを見るとか屋起こしとか言います。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、大工さんが3人いて、両端の人が柱に下げふりを当ててまっすぐかどうかをチェックします。どっちかに傾いていたら、真ん中の人が持っている棒で傾きを直します。この棒は手元をクルクル回すと延びたり縮んだりします。上の梁と床合板に棒の両端を固定した状態で棒を延ばすと突っ張り棒の要領で梁を押し込む事が出来るので傾きを調整します。
下げふりは重りを糸で吊るした道具で垂直を見る為に使います。糸で吊るされた重りは地面に対して垂直の筈ですので、それを目安にして柱の傾きをチェックします。単純に糸の端に重りを付ければ立派な下げふりとして使えますが、それだと風の影響を受けたり計りにくかったりするので、大工さんはアルミの箱でカバーされた防風タイプの下げふりを使っている事が多いです。重りの有る所は透明のカバーになっていて位置とその下にあるゲージが見えやすくなっています。これを見ながら3mm押して!とか1mm戻す!とか真ん中の人に指示をだしています。
真っ直ぐになったら仮筋交いを入れて固定します。写真でナナメに止めている細い木材です。これは本式の筋交いを取り付けるまでの仮のものです。
続けて2階の合板を留め付けて柱を建て小屋組みと進んでいます。垂木を流していますね。
2階の屋根は野地板の合板まで貼り終えました。下屋はまだ垂木の途中ですが、日も傾いてきましたので切り上げて養生をしています。上棟の次の日が雨予報でしたので厳重に養生をしました。
では、今日はこの辺で失礼します。
皆さま、体調管理にはくれぐれもお気を付け下さいませね。