スタッフブログ

縁側に思いを馳せる

2021.03.04

みなさこんにちは。(株)木ままの川上です。

先日、金物を取り付けに行ったお客様のお宅へお邪魔させて

頂いた際に奥様の身内の方が三蔵農林にお勤めされていて

マッシュルームを社員一同分頂きました。お昼も北木島産

(千鳥の大悟の生まれ故郷)の石で作られたピザ窯で焼いた

ピザを頂きました。オーブンで焼いたピザとの違いがわかる

ほど美味しくいただきました。

採れたてのマッシュルームを使ったピザ。強火で一気に焼いているので

お店で食べるかの様な味わいでした。T様ありがとうございました。

三蔵農林さんのHPよりレシピを見て自宅でも調理しました。

一部は、サラダに一部は豚肉でマッシュルームとチーズと大葉を

巻いてトースターで15分。マッシュルームの触感は残しつつ洋な

味わいで美味しくいただきました。ありがとうございました。

 

先日、ちょうど本を一冊読み終えて次は「日本の家」という本を

読み始めました。

内容が濃く一般の方が読むにはわからない専門用語とかがあって少し

難しい建築関係者向けの本ではありますが、本の最後の方に用語辞典

的なページもあるので専門用語はある程度は解説してくれている本です。

 

先日社内で縁側ってどこいったんだろうって話をしていたのと、

最近マイブームの格子など日本の家には様々な意味があり受け継がれて

きた様式がたくさんあり、そういった昔の人が何を思い縁側や格子を

作っていたのかが書いてあり興味を持ち読み始めました。

THE・縁側

寺社仏閣など日本の旧家にはかならずと言って良いほど縁側が

ありました。おじいおばあの家に行ったら縁側があって、夏休

みに行った時は外で遊んで疲れたら、そこに座って冷たいアイスや

スイカなどの季節の甘味を食べたのを思い出します。そんな縁側が

現代の住宅ではなくなってしまっていっているのが寂しいなと

思っております。

寺社仏閣や高貴の方の縁側は外縁(濡縁)は写真の様に外に向けて

板を張り、外なので気持ち傾斜を付けて貼っています。角になる所には

豆腐板と呼ばれる四角い板を張っているのが主流です。材も厚く30mm

以上はある分厚い良材を使っているので耐久性は高く濡れても

すぐには腐らない材を使っています。

縁側一つとっても外縁、内縁、入側縁など様々な縁側があり、

内と外を縁切りしない為に曖昧な中間部分として縁側は採用されて

いたそうです。昔の人は中秋の名月は縁側で見ることに趣を感じ

縁側に出て夜空の月だけでなく池に反射した月にも趣を感じ長い

夜を過ごしていたんだろうなと思うと縁側欲しいなぁと思う今日

この頃。今の家で再現するには法的な縛りが多いのと木の経年変化を

劣化と嫌う人が多くあまり向かないのでメーカー側も作るのを辞めて

いったのかなと勝手に解釈しています。

木ままの家も縁側はあまり出てこないですが、縁側のルーツは内と

外を繋げる曖昧な空間を作るという所から来ているので軒家を採用

しているので、形は違えどそういった古来の文化を現代風にアレンジ

しているのでしょうか。

メンテナンスの掛からないクレームの出ない家。

無垢材を使う家では上記の条件を満たすことはほぼ不可能ですから。

木は製材された瞬間から変化していきます。木の中のタンニンという

成分が飛んで色は褪せ色は変わりますし、紫外線や雨によって表面

変化はつきものです。角材や板材もですが、表面割れしますし。

人も成長と共に変化していくのが普通で30年経っても中身が生まれたての

まま変わってないって変じゃないですか?

病気になれば病院に行って診てもらって薬で治すか手術して悪いところを

直していく。

家も一緒で月日と共に変化していくのが当たり前で悪くなったところは

直して行けばいい。不変の物はない。年をとったものにしかでない、だせない

良さは必ずあると信じてます。

そう思って変化に柔軟に対応して頂ける風潮になることを願っております。

長くなってきましたので今日はこの辺で。それではまた来週。

 

 

 

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