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築100年以上の旧宅。no2
2013.12.05
先日、古民家の調査に行ってきました。今回は既存の建物を図面に表すため細かな寸法とりです。
この民家の屋根は珍しい本葺き屋根。水平瓦と素丸瓦を組み合わせて葺く瓦で、現代では住宅に葺く事は珍しく社寺仏閣、城郭等の伝統建築で使用されています。
この瓦はもちろん100年前の物、壁や床、天井も当時の物でとても痛みの少なく保存状態が非常に良い建物・・・・・もちろんそれもあるんですが、それ以上に1番は日本の風土に合った建築だということ。
現代の住宅では考えられない、床の張り替えがない家。屋根も吹き替えなしです。
また、他のお客様で1年前相談がありご自宅へ訪問。お話を聞くと、築35年経った床が穴が開く寸前なので家を建て替えたいとのこと。床は合板でしたので、湿気でダメになっていました。最終的に、解体して建て替えになりました。
この2件の家の内容の違いがありすぎるのがビックリですね。
今回の古民家の調査から、無垢の床は寿命が数倍。あらためて伝統技術、無垢材、屋根は粘土を焼いた瓦、壁は漆喰とすべてが自然素材の家の強さを実感しました。
弊社では伝統建築の技術、無垢の木、自然素材、と現代の技術の融合で家造りをご提案しています。
また、今回の実測でもうひとつ驚いたこと。
こちらのお宅、延床面積が140坪以上、現代の家は約35坪平均。その大きさ約4倍!
既存の図面を作成して、お客さんのライフスタイルに合わせてプランを作っていきます。