スタッフブログ
昔の住まいから学ぶ・・・
2018.05.24
楽しすぎたゴールデンウィークもあっという間に過ぎ去り、
気づけば5月も後半に差しかかりました。
湿気の多いジメジメとした嫌な時期がもうすぐ始まると思うと、気分も憂鬱になります。
ストレスの溜まりやすいこの時期は、適度なリフレッシュが特に必要なものです。
築100年の町家・・・
連休を利用して奈良県に行った際に立ち寄りました。
小学校の修学旅行以来、実に25年ぶりとなります。
入口は間口が狭く奥に細長いのが町家の特徴。
何も考えずにただただ細長いつくりにしてしまっては、
光や風が取り込めなくなります。
中に入るとさっそく太陽の光が入る玄関があります。
この地点で心地よいです。
中庭や坪庭を取り入れることで光を取り込み、風の抜け道をつくるのだそうです。
こんなに快適で心地よい空間が100年以上も前から存在するとは・・・
デザイン性が優先され、
新しい技術に頼るだけの住まいが増える現在。
それに比べ、昔の住まいは土地やまわりの環境に対して理にかなった設計がなされていると
つくづく思い知らされます。
自然の力を取り入れるための設計、
使う素材ひとつをとってもそれぞれに根拠めいたものがあるようにも思います。
先人の知恵は一体どのようにして生まれたのか・・・
新しい技術と先人の知恵を上手に混ぜ合わせることで、100年以上使い続けられる心地よい住まいが生まれるのでしょう。
きっと・・・
桝江でした。