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岡山県瀬戸内市 平屋住宅建築 いろどりの家 vol.7
2018.07.31
みなさん、こんにちは。株式会社木ままの練尾です。
今週は記憶に有る限り初めての東から来る台風に翻弄された1週間でした。特に足場の有る現場では荒天に備える必要が有るので進路予報を見ながら各現場の台風養生をして回るのが常なのですが、台風の迷走に私も振り回された感じです。今年は色々と予測出来ないことが起こりますね。この猛暑も然りですが。台風後には少しは涼しくなるかと期待していましたがまだ暑さの先は長いようです。
暑さは体力を奪います。普段元気な方もそうでない方も出来るだけ空調管理をして健康を損なわれませんようにご注意くださいませね。
所在地:岡山県瀬戸内市邑久町
工事内容:平屋住宅建築
記載日:2018年7月31日
記載者:株式会社木まま 練尾
今日は瀬戸内市邑久町の「いろどりの家」の施工状況です。
大工さんは追い込みに入っています。
外回りは壁のモルタルまで出来上がっています。この後吹付塗装をしますが、今はモルタルの養生期間中です。
玄関回りはヒノキ板張りです。ヒノキ板を少しだけ隙間を空けて張ります。更に目板と呼ばれる細い板を、板と板の隙間を隠すように重ねて真鍮釘で留め付けます。この真鍮釘の釘頭も結構アクセントになります。ヒノキに限りませんが木板は温度湿度で多少伸縮が有りますが、こうしてあらかじめ少し隙間を空けて留める事でその伸縮を吸収する事が出来ます。これがぴったりぴちぴちで張ってあると太った時に板同士が競り合って跳ね出したり逆に痩せた時に隙間が変に目立ったりします。そうならないようにクリアランスを見て張っていくわけですが目板が良い仕事をしてくれています。隙間隠しの意味と意匠的にも凹凸感が出て奥行きを感じる仕上りになりますので。
こちらはテラス側です。木ままではおなじみですが板張りの戸袋が出来ています。これもヒノキの板張りですが先ほどの目板張りとは張り方が違います。これは羽目板と呼んでいますが、隣り合う板の端部を互い違いに少し削って噛み合うような加工をしています。材木加工屋さんで羽目板用に加工したものを現場で大工さんが取付ます。目板張りのように真鍮釘を見せる様に留めるのではなく、加工した部分の表から見えなくなる所で釘打ちをします。ので表からは留めた跡がほぼ見えないすっきりとした意匠に仕上がります。先ほどの玄関の庇の軒天も同じ羽目板仕様です。すっきりです。
大工さんが終わったら次は内装工事です。左官さんによる木まま漆喰の塗り壁。クロス屋さんはクロスを貼ります。その前に塗装屋さんにも出番が有りますね。
仕上材の仕様や色などを最終確認して頂くために現場でお施主様と打ち合わせをさせて頂きました。暑い中長時間有難うございました。
では、今日はこの辺で失礼します。