スタッフブログ
本のご紹介。
2018.09.13
休日に限り、設定した目覚ましの時間に起きれなくなってしまった・・・
普段なら勝手に目が覚めてしまうはずが、
疲れがたまっているのか、歳のせいなのか・・
予定より1、2時間も遅れて起きてしまうことに、
それ分の楽しみを睡眠に吸われているような気がして、何か損をした気分になります。
病んでいるわけではないのですが 笑
先日、知り合いの建築士さんに進められた本があります。
「父の縁側、私の書斎」
これは、僕が大好きな建築家“ 中村好文 ”さんが何かの雑誌でも紹介した本だというので
読まないわけにはいかない 笑
パッと見、いつの時代の本?というくらい古そうに見えるので、
本屋で見つけてもたぶん手に取らないかな・・・
この本は、著者の“ 檀ふみ ”さんが実際に家に住む中で経験してきた良い思い出、
苦い思い出などを綴ったエッセイみたいな本です。
建築家に対する批評?
家族と過ごした日々、海外で過ごした日々、
そこで感じた心地よさや、理想の住まいなど。
ラフに描かれた間取りを見ながら、文章を読む中でその情景がはっきりと想像できるので面白いです。
例えば一部に、
「本棚の横にある真鍮のノブを回して、そっとドアを開いてみると、
重いカーテンの隙間から弱い光がこぼれており、その光の中で埃が踊って・・・」
独特の表現の中に、なんとなく絵が浮かびませんか?
これから新しく家を建てようとする人が、
住まいに何を求めたいか悩んだ時、この本の中に出てくる情景や著者の思いは
何らかのヒントになる気がします。
造り手側が押し通すおしゃれな外観や内部ではなく、
住んでいく中で生まれてくる心地よさがあって、
初めて良い住まいに落ち着くのだと、そう言われているようにも思います。
本が好きな人、
時間があるとき、気が向いた時、ぜひ読んでみてください。
読むうちに惹かれてくるような本です。
桝江でした。