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受け継がれるもの
2018.10.18
10月17日(水)の本日は大安吉日。
この国では、お祝い事や何か新しい事を始める特別な時などに
この“大安”の日を選ぶ風習があります。
総社市の清音にお住いのF様邸にて
本日、家の改修工事を行う前のご祈祷を行いました。
このお住まいには、お祖母様、お孫様のご両親、お孫様、お孫様のお子様
4世帯が住まわれています。
かつてお祖父様が建てられたこの家をこの度、お孫様が受け継がれます。
建物の形はそのまま、屋根と骨組みのみ残し、外部と内部を新しく改修します。
お祖父様がせっかく建てた家だからと、
建て替えではなく、今で言うリノベーションを選択されました。
素晴らしいです。
特にお祖母様のこの家に対する思いは強く、
リノベーションという形を選択されたお孫様の配慮には、お祖母様にとって
とても喜ばしいことではないかと思います。
ご祈祷の時、お祖母様の後ろ姿からは何か感慨深いものを感じました。
お孫様も工事を行うにあたり、今一生懸命に片づけをされていますが、
思い入れのあるものが多いせいか、色んな思いが蘇ってくるそうです。
やっぱやーめた、となるとどうなるでしょうか 笑
家の中のお祓いが終わり、玄関をお祓いしているところです。
建物を壊して新しく建て替えることを一番に考えるのではなく、
リノベーションという選択肢もあるんだと改めて気づかされた気がします。
庭にある樹木もこの度撤去することに。
撤去の前に、お清めの儀式です。
この樹木たちも一緒に成長してきたんだと思うと、なんだか切ない気もしますが・・・
最後にこれより工事を開始するという意味で、
既存の柱にノコギリを入れます。
初めて見る儀式でした。
これで安心して工事にかかれるようになりました。
こういった儀式をきちんと次世代に伝えていかなければならないですね。
お孫様がこうして受け継いでいかれることに
お祖父様もきっと喜んでらっしゃることと思います。
よい建物になりますように・・・
桝江でした。